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ディアとソウル ライバル物語 パートⅠ

こんにちはノビーです。

 

今回は7月29日(日)札幌競馬 11R クイーンSに出走するディアドラとソウルスターリングについて考察していきたいと思いまず。

この両馬は去年のオークス馬と秋華賞馬で、皆さんご存知のようにオークス秋華賞ルメール騎手が鞍上でした。

僕はこの2頭を勝手にライバルだと思っています。

今回はいつもと趣向を変え、この2頭を擬人化し、僕の想像と妄想を交えたストーリー仕立てにしてみました。

 

 

 

ある街に2人の中学生の女の子がいました。

 

外国人の父と母を持つソウルは、家も金持ち、周りからもてはやされ、おまけに勉強もできる皆が羨ましがる女子中学生。

学年で1、2を争うイケメン男子ルメと付き合っていて、周りの女子が羨むような相思相愛のカップルでした。

 

一方のディアは、ごく普通の一般の家庭に生まれ、普通の生活をしている女の子。どこにでもいる普通の女子中学生でした。

その2人は中学で陸上をやっていました。2人ともその学校を、代表する選手でした。

 

アスリートのお父さんお母さんから受け継いだ天性の素質と肉体でソウルはメキメキと力をつけていきました。

私立藤沢中学校で藤沢先生指導の下、英才教育を受け、出る試合出る試合で素晴らしい成績を収めました。世間からスーパー女子中学生として知らない人がいないというくらい注目を浴びていました。

 

ディアは大会ではなかなか優秀な成績が残せませんでした。ただ練習するのが好きで好きでたまらない。橋田中学校の橋田先生はディアのそういう部分に着目し、指導しました。橋田先生はディアが、いずれ陸上選手として覚醒すると感じていた。

 

そんな2人が初めて桜花賞という大会でぶつかる事になった。誰もがスーパー女子中学生のソウルが勝つと思ってレースに注目していた。しかし、トラックのコンデションが予想以上に悪く滑って力を出しきれなかったソウルは3着に負けてしまいました。

その時、猛然と後ろからスパートをかけ上位陣に襲い掛かったのがディアだった。

それまで世間からまったく注目されていなかったディアでしたが、この大会で素質の片鱗を見せ注目されるようになった。

『ソウルって子やっぱり凄いわ。コンデションが悪くて力を出しきれなくても、一応結果は出している。私が全力を出しても勝てなかった。今のままでは勝てない。一生懸命練習しないと。』

ディアは、天才少女ソウルに対して一種の憧れのようなものを抱いていた。今はかなわないけど、いずれ追いつき追い越したいと思っていた。

 

レース後、ソウルは初めて負けた事にショックを受けていた。

そこに恋人ルメが優しく声をかけた。

『ソウル、人生こんな日もあるさ。これが君の実力じゃないんだから、また次頑張ろうよ。

僕が君の支えになるから。』

ソウルはルメの優しい言葉に慰められ、次は頑張ろうと心に決めました。

 

ディアは、桜花賞大会の次の矢車大会で遂に陸上選手として覚醒しました。橋田先生の思っていた通りでした。自信を持って女子中学大会の最高峰大会オークスに送り出すことができた、

 

ソウルも桜花賞大会で負けて以来、悔しくて悔しくて今まで以上に練習に励んだ。"今まで素質だけで勝っていい気になっていた。ルメの為にも次は勝ちたい。"と自分に言い聞かせオークス大会に挑んだ。

 

世間も初めて土をつけられたソウルに半信半疑になっていた。出場全選手も、ひょっとしたらソウルに勝てるかもしれないと思っていたに違いない。

大会はそんな全選手の希望を打ち砕くソウルの強さが爆発し、ラストスパートで飛ぶような走りを見せた。その走りは女子中学生の範疇を超えた走りでした。ディアも後方からスパートをかけましたがソウルおろか、他の2選手にも及ばなかった。

 

藤沢先生は思った。".この子は私の思っている以上の素質と能力を秘めている。もう女子中学生には敵はいない。高校生でもソウルには勝てないかもしれない。思い切ってオリンピック候補を目指そう。"

藤沢先生は、ソウルに伝えた。

『中学生の大会でもうお前の出場する大会はない。これからはもっと上を目指す。』

『先生わかりました。私もお父さんお母さんのような世界的なアスリートを目指します。』

 

恋人ルメもソウルがオリンピック候補を目指す事に小躍りしながら喜んだ。

『僕は恋人として君を全力でサポートする。僕は君しか見えない。』

『ありがとうルメ。私もあなたのサポートがあってこそ陸上を楽しくできるの!』

ソウルは幸せいっぱいだった。

 

ディアはオークス大会でソウルに負けた事が、悔しくて夜も眠れぬ日々が続いた。

『もしかしたら私一生ソウルに勝てないのかしら。いやもっと練習して強くなればソウルに必ず勝てるはず。』

 

次の日、ディアは橋田先生からソウルがオリンピック候補選手になった事を聞いた。

『ソウルは私達には手が届かないところに行ってしまったようだな。シーズン明けから高校生、社会人と対戦を交えるそうだ。』

『先生!私いつかソウルに勝ちたい!覚悟はできています。私を今まで以上に鍛えてください。』

ディアはその時、いつかソウルと対戦する日が来るだろう、それまで対戦相手として恥ずかしくない選手になろうと心の中でに誓った。

 

ディアの復帰第1戦はHTB大会だった。その大会は年上の男子も混じっていてレベルの高い大会だった。藤沢中学校の一個上の男子ラヴィエも出ていた。

ディアはソウルと同じ中学のラヴィエ以外見てなかった。今回ラヴィエを負かせば、ソウルが私を意識するはずだと思った。

 

同じ藤沢中学のルメもラヴィエの応援に駆けつけていた。

『あれがソウルの彼氏のルメね。凄いイケメン。私もあんな彼氏が欲しい。』

『おい!ディア何ぼけっとしている。試合に集中しろ。』

応援に来ている岩っちゃんがディアを叱った。

『何よ!あんたに言われなくても集中してるわよ。』

"彼氏でもないのにいつも威張りくさって。でも岩っちゃん見たいに一生懸命応援してくれる友達がいるから頑張れる。".

ディアは心の中でそう思いながら、集中し直した。

試合は橋田先生とディアがやってきた練習が、身を結んだ試合となった。藤沢中学のラヴィエと一騎打ちとなり僅かな差でディアが勝利した。

 

試合後、興奮した岩っちゃんがディアを褒め讃えた。2人で雑談してる時、ふと見るとルメが前から歩いてきた。

『おめでとう。ディア!素晴らしい試合だったよ。』

まじかで見るルメは本当にイケメンであのソウルが、惚れてしまうのも無理はないとディアは思った。

『お前!何が、ディアだよ。気安く俺の女に話かけるな!』

岩っちゃんが、ルメをにらみつけて言いました。

『ヘェ〜。君達付き合ってるのか。』

『付きあってません。ただの友達です。』

ディアはルメに頬を赤らめながら言いました。

『君の走りは素晴らしい。いつかきっと僕のソウルのライバルになるはず、その時まで僕も楽しみにしている。』

ルメはそう言うと、その場を立ち去った。

ディアはルメの立ち去る後姿をずっと見ていた。

 

ルメは歩きながらディアのことを考えていた。

"あの子ソウルにはない何かを感じる。近くで見ると顔も可愛らしいし・・・。おっといけない!僕にはソウルがいたんだ。またいつもの悪いくせが出てしまった(笑)"

 

これがルメとディアの運命の出会いだった。

 

 

つづく