海外競馬 注目レース考察 ロアリングライオン ヴァルトガイスト
こんにちはノビーです。
昨日のローズSはディープインパクト産駒祭りで幕を閉じた。勝ったカンタービレは余程1800という距離が得意なのだろう。これで3戦3勝。
紫苑Sをレコード勝ちしたノームコアをフラワーCで負かしているのだからこのくらい走って当然だったのだろう。馬も強かったがルメール騎手の好騎乗が光ったレースだった。
2着もディープインパクト産駒のサラキアが入った。今回も出遅れ気味にスタートしたが、最後はきっちりと伸びて来て2着を確保。強い馬であることはわかったので本番が楽しみ。
3着もディープインパクト産駒のラテュロスが入った。13番人気と低評価ではあったが、もともと重賞3着という実績がある馬が、夏を順調に使っていた点は盲点だった。
本命に推したゴージャスランチは4着。忘れな草賞のような豪脚を期待していただけにあの逃げは残念だった。ただ4コーナーで既に手応えが無くなっていたにもかかわらず、4着に粘るあたりは力がある証拠。出走出来るかどうかわからないが本番に期待したい。
本日は先週に行われたその他興味あるレースがいろいろとあったのでそれらを考察してみたいと思います。
カテドラル激戦を制する
土曜の野路菊Sは予想通りカテドラルとヴェロックスの一騎討ちとなった。勝ち馬カテドラルは予想に反して逃げの戦法を取った。馬が前向きなのか?スタートはそれ程良くなかったが、前にいる2頭を交わすと福永騎手もそのまま行かせた。
手応え充分で最終コーナーを回ると迫ってくるヴェロックスに並ぶことを許さないほどの脚、脚色が鈍る様子は全くない。
最後は0.1秒突き放してゴール。あの差は距離が後幾らあろうが縮まることはなかったろう。今回は完全にカテドラルに軍配が上がった。
ヴェロックスも強い馬だが、やはり小倉デビュー馬には大物はいないのか?
愛チャンピオンS
9月15日にアイルランド・レパーズタウン競馬場で行われた愛チャンピオンS。前走英インターナショナルSで古馬の強豪を一蹴したロアリングライオンが登場。
そして2頭のディープインパクト産駒スタディオブマンとサクソンウォリアーもロアリングライオンの首を狙い出走して来た。
レースはロアリングライオンの強さが際立っていた。最後の直線サクソンウォリアーが抜け出しところに首をグイグイと使い筋骨隆々の芦毛の馬体が襲い掛かった。サクソンウォリアーも抵抗するが推進力が明らかに違がう。
最後は首差ロアリングライオンが制したが、着差以上の実力差があった。スタディーオブマンは見せ場すら作れずに6着。
サクソンウォリアーはレース後故障が判明し、引退することになったらしい。これにて欧州でのディープインパクト旋風は幕を閉じたと言っても過言ではないと思う。
それにしてもここ2戦ロアリングライオンの強さは異常だ。あの走りは馬ではなく野獣を思わせる。
父Kitten's Joyは日本ではたいした活躍馬を輩出していない。ダッシングブレイズ、ジャンダルムぐらいか?
日本では走るようなことはないだろうが、もし来日したとしたら日本馬では歯が立たないだろう。
この後英チャンピオンSに向かうと思うが、今この馬を中距離で倒せる馬はそうはいないと思う。
米国生まれの16万ドル(約1700万円)で落札された本馬が今後もG1をバンバン勝ちまくり、欧州のスーパーホースとなるのは間違いないだろう。
フォア賞
今年はクリンチャーが凱旋門賞挑戦の為にステップレースとして参戦した。
6頭と少頭数のレースとなったが、クロスオブスターズ、タリスマニックと知ってる名前が出走していてなかなかの好メンバー。
レースはクリンチャーの勇敢な逃げで日本のファンは盛り上がったのでは?
ただロンシャン競馬場を逃げ切るほど実力は持ち合わせていない。正直言って無謀とも取れる作戦だった。勝ったヴァルトガイストのレースは初見だったが、強い馬だと思った。ヴァルトガイストはこれで4連勝。
凱旋門賞本番の前に最大のダークホース誕生か?
2着タリスマニックを2馬身半離しての勝利なのだから凱旋門賞連覇を狙うエネイブルにとって最大の脅威となるだろう。
クリンチャーも本番までには何とか立て直してもらい出走だけはして欲しい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。