毎日王冠は血の闘いか?
こんにちはノビーです。
本日は日曜行われる毎日王冠の有力馬3頭をクローズアップしてみたい。
台風25号が再び日本に近づいており良馬場での開催は難しいと思う。スプリンターズSのように有力馬が不発に終わるケースも考えられる。
ここを好走し勢いで天皇賞秋もと期待はしてしまうが、ここ最近は関連性が薄いレースになってしまった。
それでも昔はスーパーG2として価値はあったレース。今回は古馬G1級の馬達と3歳の強豪が対決するのでそれなりのレベルの高い戦いが観れるだろう。
アエロリット
今回パンパンの良馬場でのレースなら鉄板級の軸に推せる馬。
過去連対を外した3つのレースは稍重〜重のレース。その辺をどう見るか?
それにしてもアエロリットが、ここまで強くなるとは思わなかった。近年NHKマイルC馬が古馬になって大活躍した例はミッキーアイルぐらい。3歳で賞味期限が切れ、いつのまにか消えると思っていた。それが強敵相手に善戦しているのだからこの馬には驚かさらる。
偶然か必然か?ミッキーアイルの母スターアイルとアエロリットの母アステリックスは姉妹関係にある。
前走安田記念のレース振りからだといずれ古馬マイルG1に手が届く可能性はある。
今回ただでさえ良馬場なら脅威的な粘りを発揮するこの馬にモレイラ騎手が騎乗する。
モレイラ騎手の騎乗技術なら更なる粘り腰が期待出来るだろう。今まで稍重の馬場で苦戦傾向があったのは間違いないが、今回は安易にそう決めつけると痛い目に合いそう。
サトノアーサー
2億円を超える高額馬がようやく本格化手前まで来た。残念ながら成績的には未だ2億の価値には値しない。
前走エプソンCを重馬場にもかかわらず1:47.4という時計で快勝し初重賞制覇。今回馬場が悪化したとしてもこの馬には特に問題ないだろう。
とにかくこの馬の馬体、走法は雄大さを感じる。長い首を使った重心の低い走法は見てて惚れ惚れしてしまう。個人的な感想だが、まるで欧州馬のようなに気品に溢れている。
積んでいるエンジンも、そんじょそこらの安馬とは違う。そんな馬でも何かのキッカケで駄目になってしまう。
本格化前にダービーを使いレイデオロ、スワーヴリチャードに徹底的に叩き潰され、菊花賞では極悪不良馬場に泣いた。あの2戦でライバル達に決定的な差を付けられてしまった。馬も自信を無くしてしまったに違いない。
それでも地道にオープンからやり直した陣営の選択は好結果を呼び込み、エプソンCでついに本格化したかというような走りを魅せた。
そして、今回勝利すれば完全本格化したと言っても過言ではない。胸を張ってライバル達に再挑戦できる。
ここ近年毎年のようにディープインパクト産駒が馬券圏内に絡んでいる。去年は1着から3着まで独占。特にディープインパクト産駒の差し馬にとってこのコースは庭のようなコース。この馬にとっては重賞連勝のチャンス。
ここを勝って天皇賞秋を大いに盛り上げて貰いたいものだ。
ステルヴィオ
この馬のブルードメサイアを遡ると驚くべき馬にぶち当たる!
4代母スイートコンコルドという馬。
あの皇帝シンボリルドルフの全姉とは!
今回じっくりステルヴィオの血統表を見ていて発見してしまった。血統マニアの方々には概知の事実かもしれないが、思わず興奮してしまった。
ルドルフ一族と日本が誇る世界の短距離王ロードカナロアの血が混ぜ合わさって生まれた馬。これだけで競馬オヤジは応援したくなってしまう。
ただ現状は厳しいのかもしれない。皐月賞、ダービーの敗戦をどう見るか?距離なのか?実力的に限界なのか?
サウジアラビアRCやスプリングSのレースを見る限り距離だと思う。マイルや1800のレースなら一線級でやれる馬。特に1800は無双のような気がしてならない。第2のリアルスティールに成り得る馬かもしれない。
問題は道悪と古馬に通用するのかという点。
道悪はコスモス賞で重馬場を克服しているので問題無さそう。古馬との初対決も今年の3歳馬のレベルを考えれば即通用すると思う。
ただアエロリットやサトノアーサーを後方から差し切る事は不可能。ある程度前で競馬しなければ勝負にならないだろう。
今回ルメール騎手がそういうレースが出来るかどうか?かなり思い切った騎乗が求められるだろう。
馬も方も、ルドルフ一族の血にかけてここは是非克服して貰いたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。他にもケイアイノーティックやダイワキャグニー、キセキと面白い馬がいるが天気次第では出番はないと思っている。